2014年2月24日月曜日

otonaru vol.2

tenonaruでotonaruを開催します!

otonaruでは毎回違ったゲストの方に、あるテーマに沿って選曲をして頂きます。それらの曲について実際の音源を聴きながら、ゲストの方にその曲についての解説をして頂く企画です。いわゆるDJイベントとは一線を画した企画です。音楽をより深く楽しく知るためのきっかけになればいいなと思っています。

2回目のゲストはwizzjones(as Hiroki Asami)さんです!ものすごい沢山の音楽を知っている方なので、どんな音楽を紹介してくれるのかワクワクしています。
「地に足が着かない10枚」がテーマです。ぜひ遊びにきてみてください。
新しい音楽との出会いが、きっとあるはずです。


tenonaruは店舗が非常に狭いため予約制とさせて頂きます。こちらまでメールにてお申し込みください。
※当日キャンセルはご遠慮ください。


otonaru vol.2
2014.4.5(土) 19:30 - 21:00
500円(別途200円〜300円のワンドリンク)
at tenonaru
tenonaru@gmail.com

guest 
wizzjones(as Hiroki Asami)

2014年2月23日日曜日

Friends Again(フレンズ・アゲイン)



Friends Againはグラスゴーで80'前半に結成された4人組のバンドです。ネオアコ/ニューウェーブ/ポップの文脈で語られることが多い彼らは、84年にリリースした「Trapped And Unwrapped」が名盤です…というか、アルバムとしてのリリースはこれしかないはず。Flipper's GuiterのFriends Againという曲は、このバンドから取られたものと言われています。

ネオアコ/ポップ路線のイメージが強い彼らですが、最初からネオアコ路線だったかというと、ちょっと違うかもしれません。81年のデモ音源(彼らのデビューは82年)ではネオアコ純血というより、ロカビリーやカントリーの匂いを感じられる曲も聴くことができます。Vo.のChris Grantの前身バンドであるThe Craniumsがガレージ・パンク・バンドだったせいもあるのかもしれません。

Trapped And Unwrappedの話を少し。81年のデモ音源に入っている「Lucky Star」はその後1stシングル「Honey at the core」に収録され、更に再録音の後Trapped〜にも収録されます。再録バージョンはとてもポップで、これぞまさにエバーグリーン。今こそ聴くべきタイミングと思ってしまいます。その他の収録曲もポップで青くて、彼ら唯一のアルバムは確かに名盤だと唸らされます。

85年には解散し、The BathersとLove And Moneyという2つのバンドに分かれて活動を開始します。これらのバンドは本国ではFriends Againより評価されたようで、Love And Moneyは時代の影響もありつつAOR路線にシフトしています。というか、Friends Again時代の85年デモ(解散したせいでお蔵入り)も既にAORの匂いがありますね。解散間際でAORをリリースと聞くと、チェッカーズを思い出してしまいます。Friends Againとは関係ないですけどね。

Trapped〜は間違いなく名盤です。とはいえ、決して本国でもセールスが良くなかったこの作品を後々に語り継げる基盤を作った、当時のネオアコブームというのは本当にすごいものです。

2014年2月11日火曜日

CEO


Tough AllianceのメンバーであったEric BerglundのソロプロジェクトであるCEOが、2014年2月上旬に新作WONDERLANDをリリースしました。CEO名義でのリリースは2010年のWhite Magic以来、2作目です。

Tough Allianceはスウェーデンで結成されたポップ・ユニットで、既に解散しています。そしてTough Alliance活動後のソロプロジェクトがCEOです。Tough Alliance時代からSincerely Yoursというレーベル運営もしていて、jjやMemory TapesなどもSincerely Yoursからリリースしています。そういえばjjはチルウェイブ具合が絶妙でずっと好きです。2013年6月にリリースされたFagelsangenという曲は、チルウェイブから離れて、なぜかCEOばりのポップな仕上がり。フリーで聴けますので聴いてみてください。こちらはSecretly Canadianからのリリースです。

ちなみにCEOの1st「White Magic」はSincerely YoursとModularからリリースされています。Modularの2010年といえば、Klaxonsが3年ぶりに新譜を出し、DELPHICがCounterpointでブイブイ言わせていた年です。KlaxonsもDELPHICも今聴くと懐かしさと若干の古さを感じますが、CEOは今聴いても古くない。洗練されたポップは時代を超えるという好例かもしれないですね。そして2010年のスウェーデンといえば、Museum Of Bellas ArtesのWho Do You Loveがリリースされた年でもあります。この名カバーも時代を超えた感があります。スウェーデンの音楽は日本人には馴染みやすいのかもしれないですね。

CEOの今作「WONDERLAND」もSincerely YoursとModularからのリリースです。日本ではP-VINEとTugboatがプロモーションを手がけるようです。いずれのレーベルもインディ界の雄!というレーベルなので、否が応でも期待が高まります。リード・トラックであるWHOREHOUSEも待ってました!って感じ。センチメンタルでロマンチックなのにポップでもあります。
ところでWONDERLANDってタイプしてて、何度もWONDERKINDとミスタイプしました。WONDRKINDはインディ界隈の音楽を紹介していて、更新は不定期ながらとても面白いサイトです。

2014年2月2日日曜日

ELMER FOOD BEAT(エルマー・フード・ビート)



DANIELAの一発屋!…って書いちゃうとそれで終わってしまうので、もう少しお付き合いを。
ELMER FOOD BEATは1986年にデビューした、ネオアコ+ロカビリー+おバカパフォーマンスなフランスのバンドです。88年のデビューEP(12インチ)に収録されてた「DANIELA」がヒットし、90年にはポリドールからも7インチでリリースされています。冒頭の画像がその7インチのジャケットで、この写真が一番有名かと思います。

その後90年代前半を中心に「Le Plastique C'est fantastique」やLP「30cm」などいくつか作品をリリースし各国ツアーも精力的にこなすものの、93年に活動を休止します。97年になぜかライブ盤(93年録音)を思い出したかのようにリリースしますが、その後は目立った活動がありませんでした。
このまま消えるのか…と思いきや、突如2006年にカムバック。いくつかのフェスで演奏したようです。その後、2012年に「25cm」を、そして2013年には「Les Rois Du Bord De Mer」をリリースしています。Les Rois Du Bord De Merに関してはもはやネオアコでもロカビリーでもなく普通のギターロックでした。ここで試聴できます。

やっぱりDANIELAの一発屋!という結論がいいかも。とはいえ、30cmから25cmに5cm縮まった理由は知りたいです。そもそも「cm」は「センチメートル」のことでいいのだろうか。
一発屋でもいいじゃない。DANIELAはとてもかっこいいので、聴いてみてください。
tenonaruでも7インチを取り扱っています。