2014年1月5日日曜日

BOB AZZAM(ボブ・アザム)



BOB AZZAM(ボブ・アザム)は1925年にエジプトのカイロで生まれました。ちなみに亡くなったのは2004年なので、つい最近といえば最近までご存命だったのですね。
1950年代後半から60年代にかけてのフランスでの活動が彼の黄金期と考えられていて、Mustapha(ムスタファ)という曲が世間一般では最も良く知られています。ムスタファはボブ・アザムの曲ではなく当時の流行歌であったようで、様々なアーティストからカバーされています。日本でも1960年に坂本九が「悲しき六十歳」としてカバーしており、作曲欄にはボブ・アザムの名前があります。ちなみに70年代後半にQueenが同名の曲をリリースしていますが、これはカバーではなく別の曲です。閑話休題。
60年代はムスタファなどいわゆるワールド系の楽曲が多い彼ですが、60年代後半から70年代にかけてポップな曲が増えてきます。例えば67年にはMas Que NadaやCan't Take My Eyes Off youなど有名曲をカバーしています。また、同時期にはオリジナル曲のタイトルに英語が使われるようになり、曲調もよりポップなものに変化していきます。あ、Can't〜のカバーはワールドミュージックとポップスを同時に消化しようとした結果、気持ち悪さと気持ち良さが絶妙に混じったカバーなので、機会があればぜひ聴いてみてください。
そんな中、1971年にリリースされたLPがGarden Of Loveです。ジャケットが2種類あり、上に載せた方がファースト版と言われています。もうひとつは裸の女の人が座っているジャケットです。Can't Take〜では消化しきれなかったワールドミュージックとポップスとの融合が、このLPでは見事に実現しています。特にLet's Celebrateという曲は数多くのトラックメーカーからも愛されており、これこれなど、沢山のサンプリングソースになっています。もちろんワタクシも5本の指に入るほどに大好きです。
実はLet's Celebrateは7インチもリリースされていて愛聴していたのですが、ひょんなことからその7インチが割れるという不運に見舞われました(これ、サラッと書いたけど2013年の個人的な重大ニュースのひとつです)。
そんなに簡単に見つかるレコードでもないし、運命だと思って諦めよう…でも諦めきれない!などと悶々としていたとき、Garden Of LoveのLPを入手する機会がありました。家宝にします。もう割らない。

1 件のコメント:

  1. いつも楽しく拝見させて頂いてます。

    Let's Celebrate 7インチ出てますね~
    http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g139811251
    自分は初めて見ました…

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